ぐし縫い(※1)には粗ミシンをかける方法と、手縫いで行う方法の2種類がありますが、ここではしつけ糸を用いた手縫いによる方法の解説を行います。
※1:表裏の針目を揃えて、細かい針目(0.2㎝)で縫う方法。(文化出版局「ファッション辞典」より)

手縫いによるぐし縫い
材料・道具
つくりかた
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イセの入る箇所を確認
まずはイセの入る箇所を確認します。
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ぐし縫いを入れる
しつけ糸2本どりで、2本のぐし縫いを入れます。
まずは出来上がりから2㎜の位置に1本。さらに外側にもう1本。
ぐし縫いの針目は生地の織り糸を2本すくう程度です。ちょっと大変ですが、ここで針目が大きくなってしまうと糸を引いたときにギャザーになってしまいますので頑張りましょう。また、ぐし縫いの時にはしつけ糸を使用します。フィラメント系のつるつるとした糸ではせっかくのイセ分が逃げやすくなります。
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ぐし縫いの糸を引く
まだアイロンをかける前の状態ですので出来上がり線から縫い代側はいせ込んだ分、縫い代が波打っています。それに対して袖側は布がきれいに丸みを帯びて自然と袖の形を形成しています。
これくらいの曲線を描いていれば、ミシンで縫い合わせた際にもイセ分がギャザーになってしまうことはまずないでしょう。
大変難しい部分ではありますが、少しずつ練習しましょう!