はじめに
今回は市販されているテープメーカーを使用したバイアステープの折り方をご紹介します。
ここではテープメーカーを使用したアイロンのかけ方だけを解説しますので、テープの裁断方法や縫い合わせ方等は「バイアステープの作り方」をご参照ください。
テープメーカーは様々なメーカーから発売されていますが、今回は手芸店でも手に入りやすいクロバー社のテープメーカーを使用しています。
1.バイアステープとテープメーカーを用意する
その他のテープの裁断幅に関しては、テープメーカーに付属している一覧表をご参照ください。
※ただし、生地の厚みや伸び具合によっては仕上がり幅に多少バラツキが出ます。
2.テープメーカーにバイアステープを通す
3.バイアステープにアイロンをかける
薄手の生地の場合はそれほど意識せずとも大丈夫ですが、中肉以上の厚みのある生地もしくは生地が複数枚重なっている箇所の場合は厚み分を考慮してテープを気持ち広めに裁断すると良いでしょう。
4.両折タイプのバイアステープ完成
5.四つ折タイプのバイアステープを作成する
この場合も、縫い合わせる生地がどれくらいの厚みなのかを考えながらテープをずらす分量を考えましょう。

さいごに
単純にバイアステープを作成するという事においては、おそらく難しい所は見受けられないのではないでしょうか?だけれどもいざ身頃と縫い合わせるとなると途端に上手に出来ない、とお嘆きではありませんか?
バイアステープは生き物のようなものです。例えるならば酵母や乳酸菌のような物でしょうか。同じ条件下でも気温や湿度が変われば上手に醗酵しないパン酵母のように、バイアステープの素材や縫い合わせる身頃の厚み、カーブの有無等によって仕上がりが大きく変わってきます。だから”加減”が必要なのです。
これは厚手だから何ミリ追加という類のものではありませんし、実際に測ってみたところで目に見えて数値が変わるようなものではなく、いわゆるさじ加減と呼ばれるものです。「この後、どのような始末をするのか?生地の厚みは?テープの厚みは?玉縁幅は?直線なのかカーブなのか?」などという事を意識しながら微調整していきます。
そして何よりも大切なことは、「均等な幅に仕上げる」という事です。裁断も均等に。すべてのアイロン工程も均等に。一定の幅で仕上げましょう。全てはそこからです。