洋裁には随所にトラップが仕掛けられている。そう思わざるを得ない(笑)

洋裁を始めて間もない方がまず手にする洋裁本には、ほぼ100%の確率で玉縁(パイピング/バインダー)始末を多用したデザインが掲載されています。
ベビーグッズやベビー服に至っては、バイアステープを使わないアイテムを探す方が大変だったり。

確かに、襟や袖を付けるよりも玉縁で始末した方が簡単で早い。
だって見るからに玉縁のほうが簡単そうでしょ?
しかも、そういう本には「簡単」「らくらく」「ワンデーソーイング」「シンプルソーイング」みたいなタイトルのオンパレード。

確かに。確かに、玉縁始末ってらくらくで簡単で手早い。それは全くもって正しい。但し、これは縫うのに慣れた人のお話。
バイアステープを上手に扱うには、勘所・さじ加減・塩梅といったテキストには載らないいわゆる「行間」を読む作業と、それに加えて理屈を知るというのが必要不可欠です。

なぜカーブで失敗するのか、なぜ裏側のステッチが外れてしまうのか、なぜテープの幅が足りなくなるのか、なぜよれよれしてしまうのかetc,,,この辺りは理屈を知ることで失敗を回避出来ますが、厄介なのがさじ加減の仕方。
こればかりは理屈をこねまわしても全く身につくようなものではありません。それは、自転車に乗れる人が乗れない人に対して、口頭で「ペダル踏むと前に進むよ!ね、簡単でしょ!」と言っているのと同じことです(笑)

だからこそ、玉縁始末は苦手という方が後を絶たない。
いつも上手く出来ないけど、何度か縫い直してなんとなく仕上げているというそこのあなた。あなたはもっともっと上手になれます。なれるはずです。そのために今、「行間」を出来るだけ視覚化した記事を少しずつ作成中です

そして。バイアステープの扱いが上手になりたいあなた。

関連記事が出来上がるまでの間にひとつお願いがあります。どうか、どうか正確なコバステッチと落としミシンが自在にかけられるよう練習をしておいてください。コバと落としミシンは、美しい玉縁の為の必須項目です。

コバステッチは均等な1㎜幅で。落としミシンは縫い目に対して正確に針が落ちるように。まずはここから練習してみましょう。

ここからは余談ですが。
筆者が最も美しいと感じる玉縁は手縫いでふっくらと仕上げたものです。
かといって、いつでも手縫いで仕上げた方が良いというものでもなし。既製服には手縫い作業は現実的ではありません。手縫い云々というよりも、仕上がりの表情というのかな。
アイロンがかかっていないのもダメ。ペタンコになるまで潰してもダメ。程よいぷっくり感。それには繊細な作業と加減を見極める目が必要なのかなぁと思います。

これも、塩梅ですね。
程よい塩加減、見つけましょう。

navyplusの秘密基地より