前回の記事では初心者の方には扱いにくい種類をご紹介しました。
今回はそれとは逆に扱いの容易な生地の種類をまとめてご紹介いたします。
姉妹サイトの糸柄市から取り扱いやすい生地をピックアップしていますので、そちらもぜひごらんください。
初めての1着におすすめの素材
扱いやすい生地の要件とはどんなものでしょう?
洋裁の場合は1裁断しやすい事、2ミシンで縫いやすい事、3アイロンがかけやすい事。
以上の3点はおさえておきたいところです。
あくまでも目安ですが「やや薄手~中肉程度の厚みの平織りの綿もしくは麻生地」といったところでしょうか。デニム生地などは平織りではありませんが、薄手のものはとても扱いやすいです。
以下におすすめ生地をまとめてみました。
ビギナーさんにオススメの生地
綿ブロード
綿の平織り組織で、シルケット加工等で艶感と高級感のある仕上がりが特徴。
同じような平織りの綿シーチングに比べてたて糸が密に織られている。
シーチングよりも比較的縮みにくい。
糸柄市からピックアップ
・綿40ブロードタンブラー
・コーマブロード
・コーマブロードフラット
・100/2 コーマブロード
シーチング
綿の平織り組織でたて糸と横糸がほぼ同じ密度で折られており、ブロードに比べると素朴な仕上がりになっているのが特徴
糸柄市からピックアップ
・シーチング
・20S シーチング
・20S シーチングハンドワッシャー
ダンガリー
本来はデニムのような斜文織りであるが、現代ではデニムと同じ色糸使いの平織りのものが多い。
デニム生地のような厚さや硬さはないがとても丈夫。
糸柄市からピックアップ
・20/-先染めダンガリー
・20Sダンガリー
・ヴィンテージダンガリーワッシャー
・フレンチリネンダンガリー
シャンブレー
シャンブレー地方で織り始められた、縦糸と横糸に異なる色糸を用いた平織りの織物。異なる糸を使うことで生まれる霜降り模様が特徴。風合いはダンガリーに近いがシャンブレーの方がやや薄手の場合が多い。
糸柄市からピックアップ
・高密度先染めシャンブレー
・70ローン先染めシャンブレー
・Dieppe Chambray
・Toulouse Chambray
薄手のデニム
たて糸にインディゴ染めの綿糸、横糸に未さらし又はさらしの糸を使った斜文織の生地。
デニムは厚さではなく重さ(oz)で表記される。一般的なジーンズなどは10~14oz程度のものが使われる場合が多いが、家庭用ミシンで扱う事を考慮すると6oz程度だとダンガリーと同程度で扱いやすい。
糸柄市からピックアップ
・7OZインディゴデニム
・5.5OZインディゴデニム
・Guerande
ギンガム
綿の単糸で織られた格子又は縞の先初め平織り生地。いわゆるギンガムチェックの模様が代表的。厚過ぎず薄すぎず使いやすい。あまり細かいことを気にしないのであれば、ギンガムチェックは無地と同じ扱いで柄合わせをしなくてもOK。
糸柄市からピックアップ
・50sコーマギンガム
・30sアースギンガム
・40S綾ダンプギンガム
・Dieppe mini gingham
中肉のリネン
リネンは生地名ではなく素材名である。風合いも厚さも織りも様々だが、厚過ぎず薄すぎず程よい厚みのものが一番扱いやすい。薄くて透け感があるものは裏地が必要になったりするので、ワンピースやパンツを作る時は透け感も気にしたいところ。
糸柄市からピックアップ
・麻番手40ソフト
・ブラックリネン
・チェックリネン
まとめ
いかがでしょうか?ご紹介した素材はどれもホームソーイングでは最も人気の高いものばかりです。
織り柄もプリント模様も豊富に揃っているので、探せばきっとお気に入りの生地が見つかるはずですよ。
これらの素材で何着か縫ってみて、裁断やミシンの扱いに慣れてきたら是非とも他の素材にも挑戦してみてくださいね。