普段の洋裁ではミシン糸でまつり縫いからボタン付けまで兼用している方も多い事かと思います。ですがまつり縫いをしているうちに糸がからんでしまったり撚りが戻ってきたりしませんか?あるいはボタンがすぐに取れてしまったりしませんか?そんな時は糸を変えてみましょう。

手縫い糸の種類

 

ミシン糸と手縫い糸、いったい何が違うんでしょう?同じ糸なのに??って思いますよね。

糸というのは作られる過程で何本かの細い糸を寄せ集めて撚り(より)をかけてあります。つまりねじってあるわけです。
これは1本の太い糸よりも数本の糸を束ねたほうが強度が増すからなのですが、この撚りをかける方向がミシン糸と手縫い糸では逆向きになります。ミシン糸はZ撚り、手縫い糸はS撚りです。

撚りの方向の違いは、そうしたほうが縫っている最中に糸の撚りが戻りにくいから。なのでミシン糸ですそ上げ等をすると、糸の撚りが戻って捻れやすかったり絡まりやすくなったりします。

そういった理由もあって手縫いには手縫い糸が推奨されています。また、手縫いの糸には本縫いに向いたものやボタン付けに向いたものなどがありますので、適材適所を心掛けましょう。

手縫い糸の選び方

 

手縫い糸にもいくつか種類があります。
フジックス社製の手縫い糸を例に取ると、一般的な地縫いやまつりの用途には「シャッペスパン手縫い糸」を使用しましょう。「シャッペスパン手芸手縫い糸」はカード巻きになっている商品です。

シルクやシフォンなど繊細な生地には「ファイン手縫い糸」や「ちりめん手縫い糸」を使用すれば生地のふわりとした質感を損なわない美しい仕上がりが期待できます。

また、ボタン付けには強度と縫いやすさを考えて「ハイスパンボタン付け糸」を使用しましょう。ボタン付け糸には普通地・厚地用の#30と薄地用の#20がありますので生地の厚さによって使い分けます。ボタン付け糸は、ボタン付け以外にもスカートの裾ループやポケットの手縫いの閂止め等にも使いますので出来れば常備しておきたいものです。

まとめ

手縫い糸はついつい省略してミシン糸で代用してしまいがちですが、まつり縫いにしてもボタン付けにしても仕上がりと安定感・縫いやすさが全く違います。生地を購入する際にミシン糸と一緒に購入しておくことをオススメします。